テレビ東京(土)深夜『Aloha Girl』という番組があります。“常夏ハワイのライフスタイルをアロハガールがお届けする”といった内容で、サーフセッションなどもあり、南国&波乗り好きとしては毎週楽しみ♪に見ているのですが、6/2放送の内容はいつもの明るい雰囲気とは少し違いました。
※20030630 Hawai マウイ島 (旅中知り合いになった方宅のお庭からの眺め)
ワイキキを中心に、地価の上昇などで経済的に行き詰まり、家に住むことのできない人々が集まる地区がある。その町はWAIANAE。ビーチ脇に家を失った人たちのテントがずらりと並ぶ。
最も深刻なのは子供たちの生活。満足に食事をとることも出来ず健康を害することも。
また、文字の読み書きを理解する“識字率”が、全米の中で最も低い地域でもある。
そんな貧しい子供たちのために自分の人生を注ぐ女性がいる。
Kumu Pua Kame Aloha 36歳。ハワイのマザーテレサと呼ばれている女性。
教員でありながら、地域の貧しい子供たちに無料でフラを教える先生でもあり、子供たちのメンタル・ヘスルケアも行っている。
学校には購買がある。文具のみならず、日用品、衣類、食品などが置かれている購買で、プアは子供たちの消費動向をみて、家庭の生活状況を把握しているという。
文具やおもちゃと買う子供は、生活に余裕がある家庭。
衣類を買う子供は、文具等を買う余裕はないが、食べ物には困っていない家庭。
一番気をつけているのが食品を求める子供。家庭の生活が苦しいのだという。
“買う”とは言っても、お金を支払うわけではない。生活水準を上げるためのクーポンが全生徒に渡されており、先生が生徒の良いところ(キレイに片付けられた・人に優しく出来た、等)にチェックをいれるとそのクーポンが購買で使用できる仕組みだ。
中にはオムツを買う子供も。橋の下やビーチのテントで今も赤ちゃんが生まれている。そんな弟や妹のために、子供たちは自分のことだけでなく、家庭のことも考えて購買にくる。
4歳~12歳、680人の生徒のうち、9割が生活保護を受けているという。そして多くの家庭がホームレスである。しかし、生徒達の表情に暗さは見えない。
多くの観光客が集まり、物があふれているホノルルから数十キロしか離れていないこの土地。
一人の女の子が言っていた。
「この島にはビーチに住むホームレスや貧しい人が多いの。足りないものがたくさんあるの。」