意外と一発合格率が低いドライビングテスト。
運転の出来不出来よりも、決め手はどの試験官にあたるか、のようです。
今回私は事情により一発で受からなければならぬ使命があるためそれなりのプレッシャーが感じられます。
さらに懸念材料があり、助手席のドアのロックがちょうど今壊れてしまっているのです。
見た目には解錠されていても、エンジンを停止しない限りドアは決して開きません。
合格要件には当然車のメンテナンス状態もチェックされます。(自分の車で試験を受けます。)
ということはつまり、試験管が乗り降りするときは何が何でもエンジンを切らなければなりません。
運悪く切る前に降りようとでもされたら…一発アウトです。
そんなこともあいまって受ける前はめずらしくかなり緊張していました。
車に乗車した状態で待つこと一時間(予約を取ってもこのくらい待つことが普通に思えてきた今日この頃)。
あらわれたのは、白人のおじいちゃんです。
ウインカー、手信号など簡単なチェックと受けてから車に乗り込んだおじいちゃんは、「まずふかーく深呼吸しましょう」と言いながら自分も大きく息を吸いました。
それを2回ほど繰り返すと「ナーバスになっていると脳が働かなくなるけど、酸素をたくさんとりいれからきっと脳もよく働くよ」と言ってくれます。なんてやさしい試験管でしょう。
でもここでだまされちゃいけない!
つい緊張が解け、てろーんとリラックスしそうになりましたが、油断禁物です。おじいちゃんの作戦かもしれないし。
と気合を入れて臨んだので、かなり慎重に運転しました。
15分ほど走ったのち駐車場に戻り、おじいちゃんが下りる前にすかさずエンジンを切ります。
何事か用紙に記入したのち、「You passed!」の一言。
このときはじめておじいちゃんはほんとにいい人だったんだと心からの笑顔を向けられました。
一安心です。これでもう堂々と運転できるし、事故にあっても保険もききます。^^