2008.08.16. STA
昼間の日差しは強いが感想していてさわやか。快晴。
イエローストーン国立公園の良さは自分の拙い言葉では表現しきれないし、百聞は一見にしかずなので写真多いです。
園内南西部ガイザーカントリーには、沢山のPOOL(温泉の湧いている池)があります。まずはガイザーカントリーの中でも一番の押えどころ、Old Faithful(オールドフェィスフル)へ。
ビジターセンター向かいの間欠泉が間もなく噴出とのことでショートムービーを見たりしつつのんびりと時を待つ。Faithful=忠実な。その名の通り、時間通りに噴出する。
ボコボコっという音が聞こえ出し、今か今かと待つ沢山の観光客に視線を一手に引き受けてゴボーっと噴出がはじまりました。噴水のようです。でも思ったよりは小規模かなと。
噴出がおさまったところで今度はトレイルへ。その途中もいたるところでぼごぼご聞こえ、ガスや温水が出ている。湯気を肌で感じ、暑い。しかしその先にはなんとも不思議で美しく妖艶な色の沢山のPOOLが待ち受けていました。
深い青。底まで透明で、でも底は見えないほど深くて、きれいすぎて何度もシャッターをきってしまう。
ほかにもたくさんあるPOOLは、形も、色もさまざま。どれもすばらしい色のマジックを見せてくれます。(小さい写真はクリック拡大します)
まるで朝顔の花のような形
さまざまな色の正体はバクテリア。
高温な温泉は生物が繁殖出来ないため、空の青がそのまま映り、それが少し低温になると藻類やバクテリアが発生し、酸性の場合は緑の藻が、そうでない場合は黄色の藻が発生するとのこと。それにしてもこんな中でも生きられるバクテリアの生命力はすごい。
なお、鉱物も色さまざまで、黄色は硫黄、オレンジや茶色は酸化鉄などらしいです。
ちょうどトレイルを右から回り始めると、トレイルの左下にあった大欠泉Beehive Geyserが噴出しました。
ものすごい高さと水量と音。オールド・フェイスフル・ガイザーよりかなりの迫力です。風が吹くと近くの人たちは湯気と温水をまともにかぶっておりワタワタ(でもそれも楽しそう)。この間欠泉の噴出間隔は8-18時間。たまたま見れて運がよかったようです。もちろん普通の人はビジターセンターなどで予め調べて、時間を合わせて見にくるもので、ゆえにあんなにたくさん人が集まっていたんだけど、我らは相変わらずの楽観マイペース主義なので全然噴出時間はチェックしておらず、たまたま通りかかったようなものなのでした。
ブラックベイスン→ビスケットベイスン→ミッドウェイカイザーベイスン。どこも違った表情で全く飽きません。
ファウンテンフラットドライブ:草原が気持ちよい。途中には天然プールになっている川があり、たくさんの人が水遊びを楽しんでいました。この川にも温泉成分が含まれているのでしょうか。だとしたらお肌が綺麗になったりするのでしょうか。。。
ヘイデンバレー:ここで、うわさに聞いていたバイソン(バッファロー)渋滞に遭遇です。
真横を通る、目の前をのそのそ歩く(でも走るととっても早いらしい)、川を泳ぐ、とにかくマイペースなバイソン。抜けるのにだいぶ時間がかかってしまったけれど、こんなに楽しい渋滞は初めて。
さすがに真横に来てウゴウゴ言いながらじろっと角のある頭を向けられるとちょっと窓を閉めたくなるけれど貴重な体験。気分はまるでサファリパーク。
イエローストーンでの一日目が終わりを迎えた
夜、レイクで満月が山から顔をだす。とてもすばらしい月と夕暮れの光景。
三脚を出し、カメラにおさめた。
・・・はずなのに、はずなのに、後日PCで写真を整理していたらデータがどうしても見つかりません。デジタルにおいて一番の恐怖はデータの消失。特に私は心配性なので旅の途中でも毎日SDカードからPCとポータブルHDDにWバックアップをとっていたのに。。
悲しいかな結局どうしても見つからず、湖と満月の写真はどこかへ行ってしまいました。(><)悔やんでも仕方ないので忘れることにします。
さて宿へ戻り、部屋のランクが異なるため(それしかとれず)再チェックイン。ミッドレンジもハイレンジもほとんど変わらない。ミッドレンジでも十分綺麗。
アメリカの国立公園に来ていつも思うことは、宿にしてもビジターセンターにしても各所のお手洗いにしても、とくべつ豪華だったり綺麗だったりはしないがいつもちゃんとよく手入れされていて清潔である。そうしてくれている誰かがいることがありがたいです。
本日の走行距離:120mi(192キロ)
本日の宿:園内泊 Grant Village