2008.08.22 FRI
■アッパーアンテロープキャニオン
ペイジからのツアーに事前にインターネットで申し込んでおきました。独特の車(トラックの後ろの荷台に幌があり、その荷台に座る)でアンテロープキャニオンまで向かいます。が、
そのトラックは本当は16人乗りのもの。最後の一台となった私たちのトラックに乗り込んだ乗客はたったの5人。ダート道を走るため人数が少ないと、つまり軽すぎると激しくバウンドして危ないから、普通の四駆乗用車に乗り換えて下さいとツアーの人が言ってくれました。なのに一人のアメリカ人男性が「この車に乗ることがこのツアーの楽しみのひとつなんじゃないか!バウンド大歓迎♪」と主張し、結局そのまま強行することとなりました。他の人も自分と同じ考えに決まっていると思い込んで主張するあたり、アメリカ人てすごい。
ツアーのドライバーはガイドさんでもあり事務所のレジの人でもある。一人三役。ほとんどが女性。NAVAJO族の人は女性がよく働くのかもしれない。
トラックはまず、キャニオンの入り口に入るまでのハイウェイとガンガン飛ばす。荷台の私たちはもちろん風を真に受け、顔に道路の砂がびちびちと当たって痛い。でもそれは序の口で、ダートはものすごかった。
砂漠ならぬ土埃砂漠。赤い片栗粉のように細かい粉が一面に広がり、道(というか道は特にないのだけれど)はがたがたデコボコ。案の定、荷台はバウンドするたび頭をぶつけるほどがんがん跳ねるし、タイヤは横滑りしまくるし、そして粉塵まみれ。それでもガイドさんによると、5人しか乗っていないからいつもよりゆっくり走ったのよとのこと。
そんなものすごいところを7、8分走り、ようやく入口に到着。
オンシーズンだけに、16人乗りのツアー車×5台+ほかのツアーもいて、その人数がすれ違いもぎりぎりのせまいキャニオンの間にいるわけで、アンテロープは勿論きれいで素晴らしいんだけど、とてもゆっくりは見ていられませんでした。
人様の写真に入ってしまわないように気を配りつつ、また自分も人のいない隙と構図を見計らいつつ写真を撮り、そして中は暗いのでカメラの設定などをいじるのにも忙しく、団体行動を乱さない日本人としてはガイドさんに遅れないようについて行き、とにかくなんだかとーっても忙しかったです。(自分的に)
光が美しく谷間に差し込むのは本当にほんの数分間。とても幻想的で言葉にならないほど美しい。できることならもっと静かにゆっくり自分のペースでみたかったけど、こればかりは仕方ない。
幸い私たちはたった5人のグループだったし、ガイドさんも「さーっと最後まで説明したらその後は自由に行動していいから」と理解ある人だったのでよかったと思います。
Antelope Canyon, AR, U.S. |
帰りはまたものすごい道をかっ飛ばして走り、口のなかはじゃりじゃり、肌はざらざら。ある意味土エステのよう。もちろんハードコンタクトはNGです。使い捨て(orソフト)にしましょう。目を守るためにサングラスも必須です。
さてツアーは終了。でもとてもその砂まみれのまま自分たちの車に乗ることは出来なかったので、モール内の店で休憩兼うがいなど。そして14:20ブライスヘ向けて出発。
■ブライスキャニオンへ
それまでの乾ききった荒野からだんだんと緑が増えてくる。牛や馬も増え、生き物の気配が感じられる。
ブライスキャニオンに18:30着。
最初に行こうと思っていた一番奥へのルートは最近の山火事の影響で封鎖されていた為、サンセットポイントとインスピレーションポイントへ。
そこで日の入りまでずーっとゆっくり刻々と変わる景色を眺める。着いた時はさわやかでちょうどよかったのに日が傾くにつれ気温はぐんぐんさがります。長そでが必要です。
いままで見てきた山とはちがって、谷というか、すり鉢の中にキャニオンの塔がたくさん何本も立っている姿は圧巻。お城のような、不思議な形。夕日に照らされてとても綺麗。予想よりすばらしい光景でした。
■トロピック(Tropic)へ
小さい町。ネットを求めてまた徘徊して車内ネットを少々。宿は思ったほど悪くなかったです。
シャワーを浴びるとバスタブの床が一面真っ赤に。アンテロープの時に赤い土が髪の毛の中に沢山入り込んでいたようです。土埃りはあなどれません。
本日の走行距離:169mi(270km)
本日の宿:Americas Best Value Inn&Suites ○