ついにやってきた眼の手術の日。
とその前に。
私の一次担当の先生はちょっと慌てん坊ぎみの若い女医さん。(二次担当はベテランの先生。)
もともと手術をする日は決まっていたものの、時間や事前の検査等詳細は決まっていなくて、先生からそれらについて電話連絡がくる予定になっていた。なのに今週になってもなんの連絡もなし。
月曜日、産科に行ったのでついでに眼科に立ち寄って訪ねてみると、予感的中、忘れられていた模様。
急遽その日に事前検査や手術内容の説明、同意書の提出などを行うことに。内容説明、同意書の提出などをする間にもその女医先生の申し送り忘れや書類忘れなどで、行ったり来たり。不安は募り、思わず「執刀なさるのは先生ですか?」と聞いてしまった。(それはベテランの先生とのことで安心。)
術後用の薬の処方箋を予め出してもらう時も「妊婦さんは痛み止め飲んじゃだめなのかな...」とブツブツ。一旦は出してくれないことになったけど、でも痛かったら困るし同じ院内なんだからわからなければ産科に聞けばいいのにと言いたいのをこらえ、「私が今産科の先生の所に行って聞いて聞いてきましょうか?」と言うとそこで初めて気づいたらしく、産科の担当医に内線で聞いてくれ、アッサリ「処方して大丈夫みたいです☆」と。アブナイアブナイ。(術後やはり痛くて服用したのでもらっておいてよかったと後で改めて思う。)
そして事前検査の中には採血もあり、その日は既に産科で採血していたのでその旨告げると「でももう一回採って来てください」と。えー同じ病院なのにぃとごねてみるも「でも検査の内容がきっと異なるので...」と。やむなく検査室に行こうとしたら呼び止められ「やっぱり確認してみたら採血は大丈夫です!」と。ほっ。。注射は嫌いです。。
レントゲン検査も避けられないようで、お腹をガードしてもらい撮影。ほんとに大丈夫なのかな。
そして昨日。
看護士さんに付き添われオペ室へ。オペ室だけが集まる一画へ近づくにつれて病院独特の消毒のにおい。行き交う水色の割烹着みたいな服と水色の靴カバーをしている人々。あーほんとに手術なんだとそこへきて実感する。
正直なところ、手術といっても眼だし、親知らずを抜くよりカンタンなことなんだろうと思っていたけれど、その段取りとオペ室にいるスタッフの人数とものものしさに少々おののく。
妊婦だからというせいかとても気を使ってもらっているものの、一旦その部屋に入り寝かされてしまえばまな板の上のコイ状態。あれよあれよという間に顔が消毒され何か被されいろんなものが体に装着されてゆく。
ピッ...ピッ...という音はいつの間にか計られている自分の心拍の音。なにかされるたびにその音がピッピッピッピッと早くなるのがバレバレで恥ずかしく、なんとか心音を一定に保とうと変な気を使う私。
麻酔がちゃんと聞いてくれたおかげでいじられる痛みはナシ。目も開けて入るけど瞼をめくられているしあまりよく見えなくて怖くない。
問題の肉芽腫を切り取ったところの下のびらんの下に、5mmくらいのワイヤーのように固い糸状のものが発見された!やっと原因が見つかって思わず先生方も「これかぁ~」と納得のご様子。
どうしてそんなものが入り刺さっていたかはわからないけれど、とりあえず原因(らしきもの)がわかって心からほっとした。
今のところ目を閉じても痛くなくなってので、どうやらやはり原因はその物体だったようです。
あーよかった!一ヶ月半のうやむやがスッキリしました。
不用意に瞬きできること、眼を閉じて顔を洗える事、くしゃみの時に眼を閉じないようにがんばらなくていいこと(←これってすごく難しい)、そんなあたり前の事だけでこんなに喜びを感じれるなんて、もうないと思います。