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行き着いた先はキャンピングカー

渡米を機に始めたブログ。今は旅の記録用。2018年キャンピングカーを購入し、より旅に出やすくなりました。

東京から下関 山陰車旅③:石見銀山のおすすめスポットは超絶かっこいい

2021年5月1日

世界遺産石見銀山、その規模は東京ディズニーランド11個分の広さだそう。
そもそもなぜこの銀山が世界遺産に登録されたのか?

その一:世界の経済や文化に大きな影響を与えたから。
その二:坑道や住居跡が状態よく残っているから。
その三:積載港や街道など鉱山運営の全体像が自然環境と一体となって文化的景観を残して伝えられているから。
 銀山開発には銀の精錬のため多くの木材が必要で、山の木がなくなることが通常だったのに対し、石見銀山では、採掘当時から山を崩したりせず伐採したのと同じだけ植林を行うなど適切な森林管理が行われてきたそう。
↑現代に通ずる環境への配所を昔の人たちはちゃんとわかっていて実行していたことはすばらしい!と思いました。

ところで
訪れるまで知りませんでしたが、石見銀山といえばレンタサイクルが定番のよう。
なにゆえか?
石見銀山全体がかなり広大で(なにせディズニーランド11個分)、歩いて回るのは大変だからです。
名所である「龍源寺間歩」(ずーっと「まほ」と思っていたら「まぶ」と読む。銀を採掘する坑道のこと。)までは歩くと片道だけで45分もかかるそう。
駐車場の近くに二つのレンタサイクル屋があります。
貸自転車 弥七・レンタサイクル河村
レンタサイクル河村 | 島根県大田市観光サイト
電動アシスト自転車、子供用サイズもあるけれど出払ってしまうこともあるので朝早めに行って借りるのがベスト。
坂道なので通常の自転車よりも電動がおすすめ。子供たちは非電動だったのでヒーヒー言ってました。

龍源寺間歩
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230年も続いた坑道で、壁面には当時のノミの跡がそのまま残っていたり、排水のために垂直に100mも掘られた竪坑を見たりできます。
迷宮のようでわくわくします。

銀を探すとき、当時の人々がどうやって坑道を掘りだす場所を決めていたのか、面白い話を聞きました。
当てもなく山を切り開いたわけではなく、植物をヒントに探し当てていたそう。
「ハクサンハタザオ(白山旗竿)」「ヘビノネゴザ(蛇の寝御座)」という植物です。
これらの植物は、重金属を好んで高濃度で体内に蓄積するんだって。
それを見出した昔の人たちの知恵ってすごい。

清水谷製錬所跡
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ここは痺れましたー!
なんてかっこいい遺跡なのでしょう。
雨風にさらされ続けた石積みに蔓延る草。
かつてはあったであろう活気と古の人々の息吹を想像せずにはいられない廃墟マニアとしては、たまらないスポットでした。
ラピュタなんていう人もいるようですがわからなくもないな。

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↑昔の人と一緒になにやら作業する長男。
石見銀山にはARコンテンツに対応していて、アプリを登録するとスマホの操作でこんなふうに、見えなかったものが見えてきます。
石段の上はこんなふうになっていたんだね。
おもしろいので是非おためし。

清水谷製錬所跡をどんどん登っていくとさらに山の中を登っていく小道が。
なにがあるかよくわからないままとりあえず登ってみたら、なにかあるのかも、と思った他の観光客の人数もついてきて。
いけどもいけども草いきれ
途中で黒蛇にも遭遇。
結構登ったけれど、結局なにもありませんでした。ついてきちゃったみなさまごめんなさい。

レンタサイクルを返却して、最後に大森の街並みを散策。
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昔の店舗が雰囲気そのままに残っていたり。
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人がいないのをいいことに床屋さんごっこをひとしきり楽しんで、石見銀山をあとにしました。

石見畳ヶ浦(いわみたたみがうら)
1600万年の時間をかけて波に浸食された岩盤と断崖が織りなす海岸。
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天気がちょっとイマイチでしたが、海辺にくると条件反射的にテンションがあがるのは大人も子供も同じです。
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ノジュールという丸い石のようなものがたくさん。これは砂に穴をあけて住む貝の貝殻の成分(炭酸カルシウム)が、まわりの砂を固めることでできあがるそう。


ここから106km走って今夜の宿泊地は山口県萩市。だんだんと晴れてきて海沿いのドライブは気持ち良いです。
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素泊まりのドミトリー。
レストランも閉まっているところが多く適当なところが見つけられなかったので、夕食を調達して宿でご飯にしようと萩市内の大型スーパーに寄ってみたけれど、すごく閑散としていておにぎりもサンドイッチもない状況。
想定外ではあったけれどとりあえず栄養になりそうなものを見繕ってチェックイン。
トイレやシャワー室は各階にあり共同。一階にテーブルや椅子やテレビ、簡易キッチンがあります。
お部屋は狭いけれど清潔で、なかなか旅先ではお目にかからない二段ベッドに子供はうきうき。
2組しか泊まっていなかったので、私たちが使わせていただいた二階は貸切で、快適に過ごせました。
旅人の宿はぎタイム - 萩の素泊まり宿はぎタイムHostel Hagi Time
素泊まりは旅の自由度が高まるので結構好きです。
もちろんRVパークがあればベストだったのだけど、西日本エリアはRVパークがあまりなく、今回の旅のルートにそぐうものは一つもなかった。
数回に一回はいいお宿でゆっくり夕食をいただいて温泉にも浸かりたいのでそのためには切り詰められるところは節約です。
なんといっても萩の市内散策が徒歩でできる立地で4人で一万円は破格だよ。

明日は萩市内散策と秋吉台へ!