昨日2007.12.1は、USC 対 UCLA カレッジフットボールの一大決戦の日でした。[emoji:e-96](カレッジフットボールについて詳しくはこちら)
この2校はなにかというと対立するライバル関係。日本でも早慶戦などありますがその比ではないくらいの燃え方で、前夜祭となるイベントの様子(各校内で敵のハリボテを燃やしたり)はニュース番組で取り上げられるほど。学生ばかりが盛り上がるのではなくアメフト好きなLA市民たちみんなが盛り上がります。
試合の数週間前から、USCのシンボルであるTommy Trojan像はUCLAからのペンキ攻撃を防ぐ為ビニールテープでぐるぐる巻きになり、生徒が交代で寝ず見張りをします。
また、構内には犬の散歩かと思いきや、青い服を着たクマのぬいぐるみを引きずる生徒たちが。青色とクマはUCLAのシンボルだからです。
踏みつけてますけどなにか? このワンちゃんが身に着けているのはもちろんUSCのチームウェア。
この試合のチケットは通常より高く約70ドル。数ヶ月前には完売してしまう人気ぶりで、プレミアつきの市場価格は$200~$300です。
当然チケットは入手できなかったわけですが、ダフ屋狙いでとりあえず学校に向かいます。試合開始3時間前でもすでに学校の駐車場は満車。やむなくダウンタウンのStaples Centerの駐車場に停めることとなりました。(このイベントのためにステイプルズ・センターからUSCまで無料のシャトルバスが5分置きくらいに出ています。)
スタジアム近辺はUSCカラーである深い赤でいっぱい。構内でのBBQで気分を高め、ダフ屋の値段も試合開始以後であれば安くなっていることを期待して第一クォーターが終わる頃スタジアムへ向かい、ダフ屋を探します。
しかし、普段ならもうちょっとウロウロしているはずのダフ屋もこの日は姿がなく、出会えたのはたった一人。私たち3人は、財布の中身を予め減らしておいて、「ほんとにこれしかないんだよ」をアピールしましたが、相手は強気で、一人100ドル以下で交渉するとあっさり決裂。試合が始まれば50ドルくらいになるのではないかという予想はかなり甘かったようです。
他のダフ屋を探しましたがなかなか見つかりません。諦めかけた頃、自転車に乗ったオヤジが「ティケトティケト」と声を掛けているのを発見。早速交渉開始し、粘った末、3人で140ドルという破格で入手することが出来ました。はしゃぎ喜び勇んでゲートに向かいました。
ところが・・・。
入り口でチケットのバーコードを提示したところエラーとなってしまったのです。何度やっても同じ。3枚とも。
係りのおじさんが「これはUSEDだね。」と。つまり、私たちが大喜びで手に入れたのは偽造コピーされたチケットだったのです。
がっかりする間もなく、警備員のおばさんが「このチケットはどこで入手したの?」と問いかけてきて、少しマズイ雰囲気に。一緒にいたT君がしれっとオンラインで購入したと答えると「なんというサイト?確認するからちょっと一緒に来なさい」と彼一人スタジアム内の警備員待機所のようなところに連れて行かれてしまいました。
数分後、おばさんとT君が戻ってきました。
演劇専攻であったT君はそのノウハウを生かして完全な被害者っぷりを装い、「運が悪かったのねぇ。そのサイトに文句を言えばお金を返してもらえるはずよ。もし入りたいんなら今ここでチケットを買えば入れてあげるわよ」という話になったそうなのです。
ここまできて見ずして帰れません。
しばし相談の上、3人でバックヤードのようなところに再び入れてもらい、チケットを正規の値段で購入しました。意外なことに内部ではチケットは結構あまっていて、3人並び席で購入することができました。
ちょっとした苦労とスリルを味わいましたが結果OKです。
結果は 24-7 でUSC勝利!いつの間にやら愛校心めいたものが生まれてきてしまうのが不思議です。
今日学んだ英語:ダフ屋=scalper [emoji:e-254]
今日学んだ教訓:自転車に乗ったダフ屋は逃げ足が速いので怪しいと見て買わない [emoji:e-442]